2015年10月09日

人材不足

いわゆるブラック企業と名指しされて批判された会社の業績は大きく

落ち込み一度、社員の離れた会社は再び信用を勝ち取ることは

本当に難しいものです。

飲食業を中心に学生アルバイトをメインに雇用し、結果的に安い

労働力で、お客様に安く商品を提供するというビジネスのスタイルが

今、通用しなくなりかけています。原因は学生の数の減少ということも

ありますが、安さを追求した結果、そこで働く人の給与を含めた待遇が

悪化し、働く人がいなくなるといった悪循環がそこにあるのでしょう。



葬儀というお仕事の人材不足は今に始まった問題ではありません。

年中無休24時間という定休日どころか大型の休みを取得することが

出来ないという性質に加え、「死」を扱うということで敬遠する

気持ちが発生する仕事であり、実際に働いている人は誇りを持って

仕事に従事していても、外から見るイメージは決してカッコイイもの

ではないかもしれません。しかしながら、葬儀業界で働くことの意義や

やりがいを説いてこれまでも多くの新卒の学生さんを入社させて

きましたし、多くの転職組の採用も実施しています。これからの時代、

ますます死亡者が増えていく現状を考えると葬祭業に従事する人の

人数はさらに増えていかなければなりませんし、人材の不足は

自社の成長はもとより、業界の成長に繋がっていかないものです。



葬儀の仕事は確かにキツイこともありますが、それでも待遇としては

普通のサラリーマンよりは若干給与がいいということが定説でした。

これはあくまでもお客様から頂いた葬儀代が適正な利益を追求していて

それを社員の皆様に報酬として配分しているから出来ることです。

葬儀の業界も葬儀社自体の数が増え、過当競争になっている地域は多々

あります。結果的に安売りに走り、適正な利潤が確保できなくなり、

社員に満足に給与が払えなくなり、社員が辞めて、営業が出来なく

なり、廃業に至るという葬儀社が全国で発生しています。



飲食業でも、物販業でも、われわれの葬祭業でも「人材不足」は会社の

存続を危ぶみます。一昔はお金が無くて廃業・倒産というケースばかり

でしたが、これからの時代はお店が流行り過ぎて人が集まらず、

廃業というケースがしばしば発生するでしょう。

経営する資源として「ヒト・モノ・カネ」と昔から

言いますが、これからはより「ヒト」が需要になってくるのです。

同業他社よりも圧倒的にレベルの高い「ヒト」の育成は会社を

成長させる決定打であり、これからの人材不足と言われる時代だから

こそ、社員を育てなければなりません。









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この記事へのコメント
経営は難しいですね。
そもそも葬儀社は毎日依頼があるとは限らない種類の仕事ですし、夜中も誰かいないといけませんから、当然「待ち」のコストはかさみますが、料金はどんぶり勘定で決めていたし、そもそもふっかけているという印象が強い業界です。
そして、感情的な面では、「人が死んだのにこんなに請求するとはどういうことだ!」ということになります。
それから、最近葬儀会館がやたらと多い気がします。例えば名古屋市内は、お寺の会館も含めると葬儀会館はたくさんありますね。
伸びる産業と思って参入したり、既存の葬儀社が会館を持たないと仕事にならないから新規に出来たりしましたが、最近葬儀会館の名前や経営母体が変わったりしているところが増えた気がします。
そういう環境になると人件費を削ることも考えますが、質の低下(経営者にしても社員にしても業界全体にしても)は避けられません。何かイノベーションが必要かもしれませんね。
Posted by yohshik at 2015年10月10日 10:55
yohshikさま
経営はバランスだという方もいらっしゃいますが、本当にその通りだと思います。バランスを保ち続けるのが難しい訳であり、やり過ぎ、もうけ過ぎは破滅への道なのです。葬儀社がどんぶり勘定で経営が成り立つ時代はすでに終わっています。本当に葬儀単価の下落で人件費が捻出できずに苦しんでいる葬儀社が多いのですよ。儲けのからくりを一新する必要がある業界かもしれません。
Posted by フューネ三浦フューネ三浦 at 2015年10月10日 13:26
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