2015年09月13日

家族という病

家族という病


書店に行き今、新書の中で一番売れている本ということで興味があった

ので読んでみました。

「家族」の抱える問題を今までとは違う切り口で書いてあり、面白い

考え方であるということが一番の感想です。

「家族は難しいもの」

ということを著者は指摘していますが、本当にその通りだと思います。

家族という社会にとって最小の単位は比較的甘えが許される存在である

と思いますが、反面家族であるが故に一度関係がこじれると他人よりも

始末が悪いことも事実だと思います。




書籍の中で葬儀に関連する記述がありました。

「孤独死は不幸ではない」

ということにも言及しており、本当に孤独死は不幸なのかということを

「一人暮らしを楽しみ自由に生きていたかもしれない」という指摘を

しています。

賛否は別にして確かにそういった考え方もあるのでは思いました。

また「家族の墓に入らない人が増えている」

ことにも触れています。

死んでまで夫一緒の墓に入りたくないという思いがあることを著者は

指摘していますが、以前にこのブログで指摘したことと同等です。




「家族葬」という新しい形態の葬儀が今のトレンドだと思って

いる方が多いのですが、それをたどっていくと新しいものではなく、

昔からの本来葬儀の弔い方としてはむしろ古典的な葬儀の在り方

なのです。明治時代の葬儀は家族での弔いが基本で基本は現代の

家族葬と同じです。つまり、どんな時代になっても家族は家族だと

思うのです。家族というものの価値観は違って見えるのですが、

家族の持つメリットはいつの時代も同じだと私は思うし、同時に家族と

いうデメリットもいつの時代も同じであるはずです。

昔から家族の病はあったし、家族愛もあったはず。

問題は本質に気づかない私たちが問題であるはずです。




正直、賛否両論に分かれる内容の本だと思いました。

しかしながら、わざわざブログでご紹介をしたのは家族の持つ闇の部分

を理解しないと家族葬が流行っている葬儀のトレンドを理解できないと

思ったからなのです。


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Posted by フューネ三浦 at 08:37 │コメントをする・見る(0)日々いろいろ
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