2014年10月11日

中間が無い

先ほどまで、快晴であったのに突然、激しい雨に襲われるゲリラ豪雨。

昔ではほとんど無かった自然現象に私たちはいつしか慣れていること

にある種の恐ろしさを感じます。比較的長い間しとしと降る雨は風情が

ありますが、そのような雨の風景はだんだんと少数になっていき、

雨がたくさん降るか全く降らないかという二者択一が出来るような

状態です。



お葬式の形態もだんだんと中間が無くなってきています。

何を持って中間かという定義は難しい線引きですが、あえて言うならば

標準的なサラリーマン世帯の平均寿命近くの年齢の方が亡くなり、

隣近所の皆様と喪主の職場の皆様中心の会葬者が見込まれるお葬式。

と表現しておきましょうか。

家族葬などの参列者を限定して比較的小規模なお葬式や会社経営者

などが亡くなって、社葬・お別れの会といった大規模なお葬式は減る

ことはまずありません。



ゲリラ豪雨ならぬゲリラ葬儀も増えてきています。

今の時代はメール、SNSなどの電子的ツールが簡単に使えます。

例えば、小学校・中学校時代の恩師の先生が亡くなってしまった場合、

繋がりのある一人の生徒がそれを知り、メール、LINE、

Facebook等で情報を発信してしまったら、恩師の訃報は

世界中に広がります。

私もそうですが、近年、学校を卒業してから全く繋がりのなかった

同級生とFacebookを通じて「再会」していますから、昔以上に

情報は広がるはずです。

その結果、ご葬家もわれわれ葬儀社も全く想定をしていない弔問の

お客様が会場にお越しになられるといったことが起きるのです。

一旦、情報が拡散してしまうともはや予測は不可能な領域まで

いってしまうこともあるのです。



気象状況に限らず、物事は時代とともに変化をしていきます。

絶対に同じ事象はないのです。

多くの日本式ビジネスにとって「中間」といわれる位置の顧客を

ターゲットとしたビジネスモデルが出来上がっているのですが、

「中間」といわれる層が次第に薄くなっている昨今では、

以前のビジネスモデルは通用しなくなっている業種業界が

多くなっています。












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Posted by フューネ三浦 at 09:11 │コメントをする・見る(0)お葬式の知識
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