2013年11月08日

着信

葬儀開式前

「当式場は浄域となっています。携帯電話をお持ちの方は電源をお切り頂くか、マナモードへの配慮をお願いします。」

フューネでは司会者が一言、参列されるすべての方にお願いをします。

葬儀に限らず、儀式をぶち壊してしまう要因として結構重要な要素は

「音」です。

張りつめた緊張感のある空気を突然の雑音で台無しになってしまうことは

これまでも多々あります。ですから、携帯電話の着信音で大切な儀礼式を

壊されるのはプロとして辛いものがあります。

しかし・・・それでも式中に「リリリン・・・」と着信音が鳴るケースは

多々あり、鳴った携帯電話を所持している方もバツが悪いのですが、

その場にいた全ての人が「やっちゃった」というなんともいえない表情

になってしまうのです。

さらに最悪なのは着信音が鳴っているのに、まさか自分の携帯ではないと

思っている人がいつまでも鳴り響く着信音を切らないというケース。

これはすべてが台無しになってしまいます。



携帯電話を持つようになってから、プライベートであろうと重要な会議中で

あろうと、病気で寝ている時であろうと関係なく着信があります。

固定電話の時と違って着信を無視することは心理的にとても難しくなりました。

電話をかけるほうも、固定電話にかけるのと違って相手が即座に電話口に

出ることが前提となっています。ですから、電話に出ないことはストレスに

なるのです。しかしながら、いつでも電話に出れる状態でなくても無理に

電話に出ている状態がある為、

「今、お話しできますか。」

という一言を添えることは最低限のマナーです。



今日も葬儀の現場では最愛の人が亡くなって憔悴している状態でも

無遠慮に着信が鳴ります。

せめて、この時だけは着信音がならないように出来ないかといつも

思うのですが、なかなか理想通りにはことは運びません。




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Posted by フューネ三浦 at 09:00 │コメントをする・見る(0)お葬式の知識
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