2013年03月21日

守るべきもの

東日本大震災から2年を経過しました。なかなか進まない被災地の復興や

原発事故の処理をテレビや新聞でみる限り、被災地の人々にとっては

まだまだ終わっていない大地震だったと改めて実感をしました。





先日、発達した低気圧の影響で暴風雪となった北海道の

湧別(ゆうべつ)町では屋外で父親に、かばうように抱きかかえられながら

見つかった女児が一命を取り留めました。

しかしながら、父親は帰らぬ人になってしまったのです。

想像を超える猛吹雪の中、親が自らを犠牲にして子を守る姿に

人は感動し、賞賛を与えるのです

東日本大震災の時にお亡くなりになられた方々も自分の子を守るように

抱いて亡くなっていた方が多く発見されました。

今年2月12日、グアム島観光の中心・タモン地区の繁華街で

起きた無差別殺傷事件も犠牲になられた母親がわが子に覆い被さり、

5度にわたって体を刺されて、辺りが鮮血に染まってもわが子を

抱き抱えたまま離しませんでした。

これまでにフューネでお葬式をお手伝いをさせて頂いたお客様の中にも

このように子を守った姿でお亡くなりになられたケースは多々あります。

私が担当したお葬式の中で火事で亡くなった方は迫る炎からわが子を

抱いて守ってお亡くなりになりました。

遺体として発見された時、母は真っ黒ごげで性別の判別も難しいような

状態でしたが、守られた子供さんのご遺体はお顔ははっきりと

残っていました。




私には生命の危険にさらされた時にこのような行動が咄嗟に

出来るでしょうか。

自信はないのですが、きっと出来るはずです。

なぜならば、人は自らを犠牲にしてでも「守るべきもの」

そこにあるのですから。




 


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Posted by フューネ三浦 at 09:02 │コメントをする・見る(0)お葬式の知識
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