2011年09月18日

おかわり

日本人は元来、大盛りやLサイズの料理を頼むより、おかわりを頂く

食べ方が昔から受け継がれてきた文化です。

ご飯を2杯3杯とおかわりすることの方が美しい作法とされています。

麺類においてもわんこそばらーめんの替え玉など、

おかわりすることを楽しくさせる文化も日本ならではです。

欧米であれば間違いなく何かにつけジャンボサイズを作ってしまうのが

あたりまえなのですが。



ところで、亡くなられた方に捧げる一膳飯(枕飯)

山盛りにご飯を盛ります。これには、

「(もう我が家では)おかわりはもう出来ませんよ」

という意味が込められています。

おかわり

おかわりが出来ないということはその家との縁を切るという意味です。

決して戻ってきてはいけない人に捧げるのが山盛りのご飯なのです。

家を出て再び帰らぬ時に供するのは一膳の飯に限るのが

古くからの習わしです。今ではなかなかお目にかかれませんが、

お葬式のときに限らず、嫁入りの際の家族との別れの食事は死者に

捧げる時と同じ意味の一膳飯なのです。

家に出戻って来ることは許されませんでしたから。



おかわりをするという時の作法として、お茶碗のごはんをすべて食べて

しまってから、主に差し出すのではなく、一口分のごはんを残して差し出す

という作法はご存じでしょうか。

お茶時のとき懐石料理にはこの作法はあたりまえです。

一口残したごはんにはおかわりが欲しいという意思表示という意味も

もちろん含まれていますが、お招きいただいた家との「縁」を切らない

という意味が込められています。

「おかわり」という作法に「縁」が込められているからこそ、

「縁」を切るというお葬式の作法も生まれることに日本文化の奥深さに

感じずにはいられません。








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この記事へのコメント
三浦社長

おかわりください。
Posted by あずき庵 at 2011年09月18日 11:38
あずき庵さま
おごってください。
Posted by フューネ三浦 at 2011年09月20日 08:16
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