2011年08月17日

初盆

今年のお盆は震災後初のお盆ということで多くの日本人にとって

特別の感情を抱くお盆であったことは間違いありません。

地震で命を落とされた方のお身内にとっては初盆です。

被災地では震災直後の混乱の中でお葬式が出来なかった方が

初盆に合わせてお葬式を行った方が各地で見られました。

そして未だに行方不明の方のお身内もお盆を区切りに供養を

行う方が多いお盆になりました。

行方不明者の方お身内の方にとって、ご遺体の見つからない中で

「死」という事実を受け入れ難い気持ちも、初盆の供養をして

あげたいという気持ちが遺体なきお葬式の実施を決断させたのでしょう。







多くの日本人にとって「お盆」の間はご先祖さまと過ごす特別な時間です。

全国各地の行われる花火盆踊り迎え火送り火の行事は

とても大切なもの。

今回とても残念だったのはおそらく日本で最も有名な送り火である

京都の五山送り火で岩手県陸前高田市の景勝地「高田松原」の

松から作ったまきを使用して地震で亡くなれた方を送るという願いを

込められた素晴らしい企画がセシウムが検出されたことにより中止に

なってしまいました。

人体にはほとんど影響の無い微量の放射性物質ですが、

結果的に関係者の善意が被災者や京都市民を傷つける結果となって

しまいました。

陸前高田市長が「慎重にやってほしかった」という遺憾の意を表明する

ことになってしまったのもなんとも仕方ない結果です。



初盆とは精霊送迎の意味だけではなく、

精霊に安らかな成仏してほしいという祈りと、

生前のご恩に対する感謝の気持ちを込めた大変心のこもった

先祖供養の表し方です。

出来ることならば「もう一度会いたい」というご遺族さまの

気持ちを叶えてくれる精霊の「迎え」と亡くなったという事実を

を再認識させる「送り」

初盆を大事にするのはご遺族さまの悲しみ効果があることを昔の人は

知っていたからなのではないでしょうか。




「送り火はいつかわが身のお迎え火」

このフレーズはフューネが行っている「奉灯の儀式」のナレーション

の一部ですが、送り火にはご先祖さまの住むあの世に対する憧憬が

込められているのです。



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