2019年12月16日

1日葬

「1日葬」という言葉を聞いてどのようなお葬式かイメージが

できますでしょうか。

簡単に説明すれば、読んで字のごとく、通常は通夜・葬儀と2日間で

行う一連の儀式ですが、一日に短縮して行ってしまうというものです。

実際の葬儀の現場ではほとんどの場合は通夜を省略して、葬儀のみ

行うということがほとんどです。稀ではありますが、その逆もあり、

通夜のみを行って(正しくは通常通夜の時間帯に葬儀を行い、翌日は

出棺のみという形態)当日は何もしないというケースもあります。

一日葬という形態は今に始まったことではなく、昔から存在する

のですが主に企業・団体の大規模のお葬式で、すでに密葬を

済ませた状態での1日葬の選択でした。



数年前から徐々に増えてきた「一日葬」という葬儀の形態ですが、

ここ最近非常に増えてきたように実感します。

増えてきた背景にはネット上で一日葬の情報が誰でも簡単に

手に入るようになったこと。

コスト面で一日葬のほうが安いということがあるのです。

背景はそのような理由ですが、お客様の根底には

「通夜も葬儀も同じことを2回もすることに意味がない」

と思っている方が多いということでしょう。

断りしておきますが、何度もこのブログで説明していますが、

「通夜」と「葬儀」の意味合いは元来、全く別物です。

しかしながら、単に参列するなら参列者にとって便利な時間帯を

選べるという程度のことになってしまっているのが実情です。

一日葬を選択されるお客様のほとんどが「家族葬」です。

つまり、一般の弔問客の利便性を全く考えなくてよくなったことが

一日葬が増えている一番の要因なのです。












  

Posted by フューネ三浦 at 10:30 │お葬式の知識

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