2016年10月13日

時間をせかすお葬式

お客様から葬儀の不満として多いのは、お亡くなりの大切な方と最後の

ご対面をしているのに、「時間ですから」と言われて、急かされた。

ということです。

お葬式の後に、火葬場に行くことが通常のお葬式では、出棺の時間

が定められており、厳密に言えば、火葬場の予約時間というものが

あります。火葬場が混雑をしていると予約時間に行かなければ、最悪

の場合受付をしてくれないというリスクがある以上、予約時間の厳守は

施行を請け負う葬儀社として絶対に逃れられない責任です。

出棺の時間を守ることは葬儀社としての基本なのですが、お葬式には

ハプニングやイレギュラーはつきものです。

お寺様の読経が長かったり、予想外の会葬者の人数で焼香に時間が

かかったり、弔辞が異様に長かったりという場合はどうしても

約束の時間に遅れてしまいます。5分程度の遅れならば許容範囲

ですが、10分~20分の遅れは関係各所に迷惑をかけてしまうのです。

結果的に一番大事な時間を急かしてしまうことになってしまうことは

葬儀社としてもとても心苦しいのです。




フューネではこうした遅れのリスクを最小限にする為に火葬場の

予約時間をお客様やお寺様の動向をしっかりと確認して、予約時間を

調節しています。お寺様が比較的お経が長い場合は表向きは一時間の

お葬式の告知ですが、火葬場の予約時間をわざと30分遅らせて予約する

ことで、お客様を急かして出棺をするリスクを避けています。

長年培ったノウハウを基に一件一件、対応をしているから

出来ることです。

何でも予約時間を余裕を持って取ればよい訳ではありません。

早すぎてもお客様をお待たせすることになってしまいますし、

出棺時間に合わせて関連の業者が動きますから、多くの関係者に迷惑が

かかってしまいます。




時間をせかすお葬式だけはやりたくないという想いは

「感動葬儀。」の基本です。

ルールはルールとして可能な限り尊重し、私たちの努力でお客様の

貴重なお別れの時間を充分に確保しているのです。