2016年08月26日

立ち仕事 座り仕事

葬儀会館で葬儀をするようになって、お客様がなんだかんだと楽に

なったことの一番は「椅子に座ることが出来る」

ことではないでしょうか。葬儀会館以外でのお葬式では式典の間は

正座をしなければならないような場所が多く、1時間近くの正座は

本当に慣れていない方にとっては苦痛以外の何物でもありません。

通夜やお葬式が終わって立ち上がろうとした瞬間に痺れた足が

感覚が無くし、そのまま転んでしまうということはお葬式の場面では

よく目にする光景です。これがフューネの葬儀会館は畳敷きの和風の

式場であっても椅子席なので、ほぼ起こらない光景なのです。

葬儀会館の利便性の一番を暑さ・寒さをしのげることだとお客様からの

意見としては一番多いご回答なのですが、葬儀のプロの目からすると

椅子に座ることの出来る利便性のほうが勝っていると感じます。

さらに、付け加えれば、一般の弔問者も座れるという利便性を充分に

享受していると思います。

自宅や寺院なのではスペースの問題もあり、遺族や親族の皆さまは

建物の中に入ることが出来ても、一般の弔問者は外で立っていなければ

ならないことのほうが現実的に多かったのですが、葬儀会館でのお葬式

は一般の弔問者の席まであるのが「あたりまえ」です。

自宅や寺院でお葬式を施行すると私たち葬儀社の社員は座り仕事が

増えます。葬儀の打ち合わせも長時間正座をしていなければならない

場面がぐっと増えますし、場所の狭さから待機中も座っていなければ

ならないような場面が多々あります。

一般のお客様は立っているのに葬儀社の社員は座っているなんてことも

多いのです。




葬儀会館での葬儀の施行はお客様は座ることが出来るのに、葬儀社の

社員は立っていることが増えます。

何時間も立っているという立ち仕事になっています。

待機中も立って待機をしていることが基本ですし、お客様に対する

各種のサービスを提供する時の姿勢も基本は「立ち」なのです。




葬儀社の社員の職業病は昔から腰痛です。

腰痛は腰痛なのですが、昔は重いものを持って腰痛になる社員が

多かったのですが、現代は立ち仕事で腰痛になる社員が多いのです。

半面、正座が苦手な社員が増えています。

一時間くらいの正座は平気であったのが正座をする機会が少なくなり

30分も苦しいというのが実情でしょうか。

私も本当に正座が出来なくなりました。いかに座り仕事をしていないか

というバロメーターなのですが、30分くらいの正座が出来るスキルは

持っていたいと思うのですが。