2016年08月18日

生前退位

天皇陛下が生前に退位したいというご意向を示されました。

過去の歴史上では天皇が天皇としての役割を果たせない時は

摂政として代役を立てることもありましたし、生前の退位も可能

でしたが現在の憲法の下で「象徴」としての天皇の役割は

様々な問題をクリアしなければならないのでしょう。




生前退位としてはやはり会社や家族の代替わりがあります。

企業においては90歳近い人がまだ現役で社長をされていて、

60歳を過ぎた息子が社長になれずやきもきしているような会社も

存在します。「生涯現役」というフレーズはカッコいいものですが、

事業を円滑に承継するという観点から言えば、正解だとは言い難いもの

です。人は年齢とともに老いていくことは自然の理です。

ですから、元気なうちに次の代にバトンタッチをしなければ

ならないのです。かつては隠居という言葉がありましたが、今では

第二の人生やもしかしたら第三の人生を謳歌しているご年配の方々が

たくさんいらしゃいます。

平均寿命が90歳近くになっている現在では70代はまだまだ現役世代

なのでしょう。しかしながら、70代の子供の世代は40代です。

家庭のことならば、やはり、家督を譲ることが本来は大切なのかも

しれません。




お葬式における喪主の役割は襲名披露の場であることはこれまでに

何度もブログに書いてきました。

しかしながら、家族葬が多くなった現状では葬儀において襲名披露の

役割が果たされているのかという観点で考えてみると甚だ疑わしいと

思わざる得ません。お葬式がそのような場で無くなりつつある現状を

考えると生前に代を代わることを関係者の皆様にお知らせすることの

意義が重要なのではないでしょうか。




「老いては子に従え」

という格言の通り、生きていくことが長寿社会を楽しむ秘訣かも

しれません。





  

Posted by フューネ三浦 at 09:12 │日々いろいろ

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