2015年02月21日

贈り物

日本には様々な贈り物をする習慣があります。

ざっと挙げてみると結婚・出産・誕生日・結婚記念日・葬儀・お年玉・

バレンタインデー・ホワイトデー・合格祝い・入学祝い・卒業祝い・

母の日・父の日中元・歳暮


本当に年中何かの贈り物をしていることになるのです。

贈りものは必ず、送る相手がおり、送る相手のことを考えて様々な

品々の中から一つないし、数点のアイテムを選ぶことが楽しみである

のです。

基本的には贈り物を贈る動機としては「祝福」という気持ちや

「お見舞い」という気持ちを込めたものが私の本業である

冠婚葬祭の各種行事には欠かせません。

それを形で表すものは贈り物の中でも一番清々しい気持ちにさせて

くれるものです。

残念な贈り物の中に「賄賂」というものもあります。

賄賂の可否は議論の対象外とするとしても清々しさは無いはずです。



私は残念なことだと思っているのですが、最近のギフトの動向として

安易にカタログギフトを選択したり、商品券などの金券を贈る方は

ますます増えています。一見合理的で貰った方は喜ばれるものだと

思うのですが、やはり贈り物は前述のように送る側が送る相手のこと

を思って選んだ品物でなければ、贈り物を贈る趣旨としては何か

間違っているように思うのです。



贈り物は単に人間が人間に贈る物だけではありません。

神様や仏様からの贈り物もあります。

神道の考え方では私たちが普段口にする食べ物はすべて、神にお供えを

した後に頂くものです。お供えを引いて頂くから「お下がり」

とか「引出物」と言われる贈り物です。




様々な贈り物には何かしらの愛情の証であり、

決して金銭では表現できない私たちの心そのものなのです。