2015年01月30日

火葬場が足りない

1月14日のNHKのニュースの特集で火葬場が足りないことを

取り上げていました。



過去10年で死亡者数が20万人も増えているのに、新設の火葬場は

全国各地で住民の強い反対運動もあり、一向に増える気配は

ありません。現在、日本の年間死亡者数は126万人ですが、

2040年には170万人まで増えるという予測もデータもあります。

現実的に現在でも火葬場の設備の足らないエリアでは閑散期でも

一週間待ち、繁忙期では2週間近く待たなければならないような

ところもあるのです。NHKは「多死社会」という表現を

使っていますが、これからもっとお亡くなりの方が増えていく現状に

民間の葬儀会館のホールは追いついていますが、肝心な火葬場が

追いついていないのです。




火葬場の必要性は誰もが認めるところですが、自分たちの住んで

いる町に出来ることは嫌がる典型的な施設です。

特に都市部では新設の火葬場の建設は多くの住民の反対で

進まないのです。

そこで考えられているのが既存施設の拡張と受け入れ時間の延長です。

既存の火葬場の隣地等に土地のスペースがあれば、新規で

拡張工事をして受け入れ数を増やすことができます。もしくは

友引などで火葬場がお休みを返上して友引でも受け入れをすると

いうこと。

さらに火葬場の24時間受け入れも含めた時間の延長を

考えているところもあるのです。

もしも24時間稼働をする火葬場ができたら、通常の通夜の時間に

葬儀を行いそのまま火葬場に向かうという一日葬も誕生しそうです。

こうなったら今までのお葬式の概念では考えられない新たな価値観

のあるお葬式が誕生するでしょう。



いずれにしても、増えている火葬場需要に官・民一体になって真剣に

取り組まなければ火葬場不足で多くの国民が困ることになるのです。











  

Posted by フューネ三浦 at 08:27 │お葬式の知識

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2015年01月27日

中京テレビ「クレッペ」の取材。

先日、フューネの新葬儀会館

「そうそうの森フューネさなげ」

に中京テレビの取材が入りました。




「クレッペ」という3分間の情報番組ですが、映像でご紹介

頂ける良い機会を頂きました。





今回は支配人の井上がテレビ出演。

初めてのテレビ出演でしたが、無事に撮影終了。



タレントさんは江頭ひなたさん。

サッポロビールの元イメージガールということで

とても可愛らしい女性でした。



放送は2月1日(日)午後4時25分から
中京テレビをご覧ください。

  

Posted by フューネ三浦 at 08:39 │フューネ(会社)のこと

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2015年01月25日

介護現場の人手不足

超高齢化社会の日本において、常に需要と供給のバランスが崩れている

介護の現場において2016年度にも外国人技能実習制度の対象となる

職種に「介護」を加える方針を政府が先日発表しました。

「日常会話に使用される日本語が、ある程度は理解できるレベル」

の外国人が来日後は2ヵ月間にわたって介護の知識や技術を研修で

勉強した後、介護施設などで働きながら経験を積んでいくような

システムが予定されているということですが、果たしてどんな未来に

なるのでしょうか。毎年一つの市が消滅していると同じくらいの人口

が減っている日本で、介護をする若者の世代は絶対に不足することは

以前から予想をされていたことであり、いよいよ老いたら、外国の方に

介護のサービスを受ける時代に入っていくことになりそうです。

ただ、言語や文化の壁もありますが、価値観、歴史観の違う外国の方

がどれだけトラブルなくできるのかという議論もあり、まだまだ

前途多難な問題であることは間違いありません。




フューネにおいても以前に実験的に外国人の社員を採用したことが

あります。彼らは優秀であり、教えたことはすぐに覚えて非常に

役に立つ社員であったのですが、葬儀の根本である、日本の歴史や

宗教、とりわけ死生観については教えて教えきれるものではないと

感じました。物心つく前から触れている日本人としてのアイデンティ

は知らず知らずの間に私たちの心の根に刷り込まれているのです。

葬儀は日本文化の集大成としての位置づけもあるのです。




葬儀の現場においても人手不足の感はあります。

残念なことではありますがやはり、職業としての「葬儀」はまだまだ

喜んで希望をされる若者が少ないことは否定できません。

そうかと言って外国人の方を採用するのもハードルが高いのです。

介護の現場と葬儀の現場の共通することは人生の終末期の

サービス業です。豊かなライフエンディングを送る為には

質の高いサービスを目指さなければならない使命がありますし、

人手不足を理由に受け入れの出来ない状態は絶対に避けなければ

なりません。その為には単に日本語が話せるということではなく、

日本の心の解る外国人の養成が絶対に必要だと思うのです。











  

2015年01月23日

60周年 社内祝賀会

1月21日にホテルトヨタキャッスルにて、

社内向けの60周年の祝賀会とそうそうの森フューネさなげ

オープニングイベントの慰労会を兼ねて開催しました。









集まったのはフューネの社員とフューネグループの花一・

フラワーワン・ゼロナイントヨタ各社
の社員の皆さん。

普段は会社毎に懇親を深める飲み会はあってもこうして一堂に会する

ことは初めてのことです。





2時間という短い時間の中で、大いに盛り上がりました。











60年という長い歳月を守り続けた先輩方に感謝するとともに、

受け継いだバトンを決して落とすことなく、次の70年・80年にむけて

社員一同が結束する良い機会になりました。

これで、弊社の60周年に関するすべての行事が終了しました。

ご参加頂いたすべての皆様方に感謝申しあげます。


ありがとうございました。




  

Posted by フューネ三浦 at 08:21 │フューネ(会社)のこと

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2015年01月21日

他人事 自分事

毎日のようにお客様のお葬式を担当しているフューネの社員にとって

お葬式は日常であり、人の死は突然に予告なくやってくることは当然

承知をしています。悲しみにくれるお客様の力になろうと日々の業務

を頑張ってくれているのです。

今年のフューネの社員教育のカリキュラムの一環として、先日、自分の

親や家族が亡くなったという想定でどのように送りたいかということを

レポートにて提出して頂きました。

全社員から提出されたレポートをすべて読んだ訳ですが、「やはり」

という内容が多くあったのです。

それは、「葬儀社に勤めているのに、自分の親の

お葬式を今まで一度も考えたことが無かった」

ということ。

「親が死ぬことを考えたことが無い」

「いや考えたくもない」

葬儀社に勤めている人間ですら、この感想ですから、いかに一般の

皆様が自分の死や親の死を想定することはハードルの高いことに

なるのです。

同時にやはり、お客様の死は他人事なのです。

昔、修業時代にお葬式に参列する度に、落ち込んで暗くなっている

私に先輩が「毎回、感情移入していたら葬儀の仕事はできないぞ」

と叱られたことがありました。確かにその通りで葬儀という空間の中で

唯一の他人であるのが葬儀社の社員です。他人であるということは

唯一冷静に物事をジャッジできる環境にあるのです。

葬儀社の社員の「他人力」というのは良い意味で絶対に必要な

スキルです。

しかしながら、悪い意味の他人事は絶対にいけません。

お客様の心の痛みを理解しようとしないような人間では葬儀社の

社員としては不適格であるといえます。




エンディングノート、生前相談、葬儀の保険、葬儀信託

これらはすべて「死」というものが発生していない状態でお客様と

相対します。お客様にとっても「死」を想定して自分事として

受け入れるのは心の葛藤を乗り越えなけばなりません。

そして、フューネの社員も自分の事として、アドバイスをしていかな

ければ、お客様からの信頼を絶対に得ることが出来ません。

他人事を自分事に変える心持ちと自分事にしない他人力の両方が

葬儀のプロとしては必要なのです。






  

Posted by フューネ三浦 at 08:36 │フューネ(会社)のこと

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2015年01月19日

伊勢参り 2015

先週、毎年恒例となっている伊勢神宮に初詣に行ってきました。

今年は年末年始が非常に忙しく、初詣に行くことが出来なかった

ので、遅くなりましたが行けて良かったです。





毎年、この時期に行くようになってから今年で15年連続

そして、15年連続で食べているのがこのラーメン。

「市丸らーめん」

一年に一回しかたべれませんが、本当に美味しいのです。



そして、今年はさらに伊勢うどんも。



ちなみに、この二つは昼食前のおやつです。




毎年毎年、続けているとやらないことが苦痛になってくるものが

あります。年中行事と呼べるものはそういうものです。



  

Posted by フューネ三浦 at 09:18 │社長のプライベート

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2015年01月17日

外国人のお葬式

フューネのお客様になる方は豊田市、みよし市を中心として

ほぼ愛知県の西三河エリアにお住まいの方です。言い換えれば、

フューネの売り上げはほとんどが西三河エリアから入ってきます。

葬儀社というのは典型的な地域密着企業であり、地域にお住まいの

皆様方からの支持がないと経営が成り立たないのです。

日本というエリアから比較すれば、極めて狭いエリアを対象にして

いますがお客様は日本人だけというとそんなことは絶対にありません。

むしろ外国人の方のお葬式は年々増加の一途なのです。

自動車産業が集積する西三河エリアにおいて、工場で働く多くの外国人

がいる地域。そして、世界中の国々から研修にお越しなられます。

さらに、大学に通う留学生達。。。

思えば、外国人は昔と比べて身近に多数存在するのです。




残念ながら異国の地で命を落とされた方のお葬式が葬儀社である

フューネにご依頼がきます。場合によっては遺族が国外にいて

国際電話でお葬式の打ち合わせをすることもあります。

また、国外にご遺体を搬送する時は大使館・領事館に書類を提出

しなければならないケースもあり、東京や大阪に書類の提出に行って

許可をとらなければならないことも・・・。

そして、お葬式をするにあたって一番の問題は宗教です。

神道や仏教でない宗教の場合、時として対応できない場合もあります。

キリスト教なら何とか神父・牧師の手配ができますが、イスラム教の

場合はモスクでの対応となるケースも。。。

お国が違えば本当に様々です。

しかしながら、お亡くなりなられた方を弔う気持ちは万国共通

です。よくよく考えればフューネの「感動葬儀。」

万国共通で通用するのです。












  

Posted by フューネ三浦 at 08:29 │お葬式の知識

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2015年01月15日

20年前

今年、新成人になった20歳の若者は126万人

新しく大人の仲間入りをした訳ですが、これからの日本の将来の為に

責任を持って活躍して頂きたいと思います。

一方、昨年生まれた赤ちゃんは100万1千人で、辛くも100万人の

大台はキープしたのですが、彼らが成人になる20年後は新成人は

100万人を割り込む可能性が濃厚です。



今年、新成人になられた方が生まれた20年前は1995年

私にとっても世の中にとっても激動の年でした。

阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件が起きた当時のことは今も

鮮明に覚えています。

当時の私は19歳で浪人生でした。震災の影響で新大阪より西に

受験に行くのに新幹線が使えなかったのです。

そして、大学の受験にまた失敗し、就職するか、専門学校にいくか

という人生の大決断をしたのは地下鉄サリン事件が起きた日でした。

正直、私自身がどん底でテレビからリアルタイムに事件の様子が

報道されていたことはあの日あまり覚えていないのです。

地下鉄サリン事件の日は私にとって大学進学を諦めた記念日なのです。

そして、その決断が今日までのその後の人生を大きく変えた日でも

あるのです。



私の人生において一番のどん底であった20年前。

励ましてくれたのは音楽でした。

この年はCDが売れに売れた時代で、史上2番目に

多く年間ミリオンセラー作品が生まれた年でした。

この年は28作がミリオンヒットになった年で今でもカラオケで歌う

名曲の数々です。

ちなみに当時のオリコントップ10を列記して見ると以下の通り

1.LOVE LOVE LOVE
DREAMS COME TRUE  235万1940枚

2. WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント
H Jungle With t 210万3240枚

3. HELLO
福山雅治 187万0930 枚

4.Tomorrow never knows
Mr.Children 183万5840枚

5. シーソーゲーム ~勇敢な恋の歌~
Mr.Children 179万2060枚

6. Hello, Again ~昔からある場所~
MY LITTLE LOVER 173万5970枚

7. 奇跡の地球
桑田佳祐&Mr.Children 171万6510枚

8. TOMORROW
岡本真夜 166万5230枚

9. ロビンソン
スピッツ 159万4310枚

10. LOVE PHANTOM
B'z 158 万枚



CDが売れない現代では考えられないですね。




さて、20年前のフューネは2号店である葬儀会館

フューネ紫雲閣が開業した年であり、

豊田市内で民間の葬儀社が経営する葬儀会館はまだフューネの

葬場殿と紫雲閣の2か所だけでした。

今では葬儀は葬儀会館で行うのが当たり前の時代ですが、

わずか20年の歴史しかないのです。

1995年以降、豊田市も葬儀会館の建設ラッシュが始まり、現在に

至っています。今年、20周年を迎える紫雲閣ですが葬儀会館として

老舗の位置付けを頂いても良いはずです。




わずか20年で世の中が随分変わってしまっています。

そして、自分自身の取り巻く環境も同じように変わっているのです。




  

Posted by フューネ三浦 at 08:36 │日々いろいろ

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2015年01月13日

5年以上

今までに入ったことの無い飲食店に入る時に、美味しいかどうか

見極める一つの指標に「5年以上営業をしているか」

いう基準があります。飲食店は誰もが比較的簡単に起業できる反面、

非常に厳しい競争があります。初めて食べた時は美味しくても、

2回目、3回目と食べることで飽きられていく宿命にあり、お店が繁盛

し続けるには絶えず、新しいメニューや味を追求しなければ

なりません。

これが出来ない飲食店は概ね5年以内に閉店することになってしまう

ことがほとんどなので、同一の場所で同一の屋号で営業しているお店の

味はまず間違いがありません。この法則でお店を選べば、初めて行く

土地のお店でも外れを引く確率はかなり低くなるでしょう。



葬儀会館の場合、一般的に黒字転換するのは繁盛店で早くて3年。

一般的には5年の歳月がかかります。

飲食店とは違い、開店していきなりお客様がご利用されるということは

なく、地域の皆様の信用、信頼を勝ち取って徐々に葬儀施行が増えて

きます。葬儀会館を経営する立場からいえば、最低3年は赤字経営を

覚悟しなければなりませんし、5年は辛抱する体力がないと投資に

対しての結果が伴いません。

結局のところ、お客様が葬儀会館を選ぶ基準の一つとして5年以上

の営業実績のある葬儀会館であれば、まず間違いの無いお葬式を

提供してくれるでしょう。



フューネでは昨年11月、豊田市猿投地区に葬儀会館

「そうそうの森フューネさなげ」をオープンした

ばかりです。

出来たての新しい葬儀会館ですから前述のとおり、まだまだ地域の

皆様の信用・信頼が勝ち取れているとは到底言い難いですが、

経営母体であるフューネとしての創業60年の信用

葬儀会館業22年の信頼と「そうそうの森シリーズ」

葬儀会館が出来て10年のブランド力で5年以上のハンデを

乗り越えていきたいと思います。

猿投エリアの地域の皆様に愛される葬儀会館して参ります。









  

2015年01月11日

遺体は腐敗する

これまでに何度かご遺体が腐っていく状態の記事をブログで書いて

きました。人の死において必ずしも綺麗な状態で死を迎えることが

不可能なのが現実です。直近の記事では

2014年12月11日付ブログ記事「腐敗臭」では腐敗するご遺体からの

強烈な匂いについて書かせて頂きました。

ご遺体が腐っていくにつれて想像を超えた強烈な匂いは経験した

ことがなければ、表現するのは難しいでしょう。



地域の皆様が葬儀について、積極的にお手伝い頂いていた時代と

違い、一般の日常の生活なかで、一般の方がご遺体に触れるという

機会はほとんど皆無です。つまり、多くの人の場合、ご遺体を目にする

ことさえ、ほとんど無いのです。このような中で、ご遺体に関する

一般的な知識を持つ方も減っています。先日、読んでいた葬儀関連の

書物の中では「遺体は腐敗する」という一般常識さえも

持ち合わせていない人がいるという嘆きの投稿がありました。

ご遺体が腐るということ知らないで1週間、2週間後に葬儀をして

しまったというケース。

最早、笑い事ではないのかもしれません。

ひと昔の葬儀の現場ではご遺体の保全に対し、お客様のほうが詳しい

ようなことが頻繁にあったのですが、今は警察や自衛隊、もしくは

医療関係者くらいしか知識を持ち合わせていません。

戦争体験者にとって死は隣合わせであり、ご遺体の処置の経験のある

方がほとんどです。ですから、高齢な方にとってはご遺体保全の知識は

一般常識なのですが、戦後70年経った今、戦争の経験者はかなりの

少数になってしまっています。



腐敗したご遺体の処理をする時にいつも私が思うのは

「絶対に戦争はするべきでない」

ということです。腐敗したご遺体の放つ異常ともいえる悪臭が

日常であった戦時中は匂いだけでも地獄です。

日航ジャンボ機の墜落の時に遺体安置所であった体育館もご遺体が

放つ異様な悪臭であったいうことですが、多くの死体が散乱する

戦場には同じ匂いがあったはずです。

戦争を知らない私が戦争のことをバーチャルでしか感じないように

今の若い世代にとってもご遺体の腐敗はバーチャルでしか感じる

ことができないのです。
























  

Posted by フューネ三浦 at 08:39 │役立つ雑でない雑学

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2015年01月09日

世の中を賑わす数々のニュースや事件。

政治家のスキャンダルや企業の隠蔽問題に限らず、共通する

キーワードは「嘘」なのです。

「嘘つきはどろぼうのはじまり」

ということわざがありますが、泥棒に限らず、誰もが大なり小なり

ついているのが嘘なのです。

今まで生きてきて一度も嘘をついたことが無いなんて方はこの世

には存在はしないでしょう。

もちろん、人に迷惑をかけたり、貶めるような嘘は絶対にいけません。

しかし、「嘘も方便」というようにひとを幸せにする嘘は

悲しい現実の中では必要でしょう。



葬儀の現場においてよく目にするお客様の懺悔の中では正しい

病名を告げなかったという後悔があります。本当は「ガン」なのに

本人に直接伝えなかったと本人の「死」を目の前にして後悔をして

いるのです。愛情が引き起こしたこの嘘は本当に本人にとって幸せ

なのか私にもわかりません。ただ、以前と比べて病気を隠すという

嘘は減っているのです。




お客様から私たち葬儀社に依頼をされる嘘の協力は死因のことです。

自ら命を絶たれるいわゆる「自殺」というお亡くなりの場合ではしばし

ご遺族様から死因を隠したい。できれば「心不全」ということにして

いただけないかというお願いをされます。突然の死を迎えただけでも

悲痛なのに、死因を隠さなければならないという感情。

これもお亡くなりになられた方への愛情なのでしょう。

結果的に外部からのお客様のお問い合わせに私たちは嘘をつかなければ

なりません。故人の尊厳を守る為には必要な嘘なのです。








  

Posted by フューネ三浦 at 08:26 │フューネ(会社)のこと

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2015年01月07日

雑巾

子供の頃、学校で使う雑巾を母親が使い古したタオルを使って

ミシンで作ってくれました。今思えば、母親の愛情がこもった自家製の

雑巾でしたが、今では100円ショップでも販売している雑巾は手軽に

気軽に買えるものになりました。今でも母親の手作りの雑巾を学校に

持っていく子供もいると思いますが、お店で買ったものを持っていく

子もいます。と言うより、雑巾自体を使わないことが増えています。



掃除の基本は「叩(はた)く」・「掃(は)く」・

「拭(ふ)く」
です。

それも「上から下に」が基本の「き」です。

ゴミやホコリは上から下に落ちる性質がある以上、下から上に掃除を

しても二度手間になってしまいます。

掃除の上手な人程、上を見て掃除をします。

そして、下手な人が一番苦手とするのが拭き掃除です。

拭き掃除で一番活躍するのが雑巾であり、普段雑巾の使っていないと

雑巾をかけたら返って、見苦しくなったということになります。



和室では本来、雑巾は板の間だけでなく、畳や襖にもかけるものです。

しかし、下手な人が掃除をすれば、簡単に傷ついてしまいます。

雑巾がけをすることで邪気を祓い清めることで、新しい「気」を入れる

という意味合いがあります。

茶室ではお客様をお迎えするのに、雑巾がけは必須であり、おもてなし

の意味合いでは最高級なのです。



雑巾を使いこなすには子供の頃からの鍛錬が必要なのですが、今では

学校でもしっかりと使い方を教えません。

まして、家の廊下や部屋を掃除する時に毎日、雑巾がけをする方は

かなりの少数派でしょう。掃除をする技術で一番難しい「拭く」と

いう行為を是非、恥ずかしくないレベルまで習得してお客様を

「おもてなし」したいものです。

















  

Posted by フューネ三浦 at 09:06 │日々いろいろ

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2015年01月05日

葬儀中の写真撮影

携帯電話に付いていたおまけのカメラはいつしか高性能になり、

専用のカメラ並の静止画や動画が簡単に撮影することができる

ようになりました。大きなカメラを常時持ち歩く必要が無くなり、

いつでもどこでも簡単に撮影できることで私たちの記録写真の

あり方は大きく変化したと思うのです。

お葬式の会場でも気軽に祭壇や会葬者の状況を撮影される方は

増えています。記録に留めておくことは良いことなのですが、

通夜や葬儀の式典中にカメラを向けるにはそれなりの配慮が必要

なのです。

式典の最中に記録写真とはいえ、不必要な枚数を撮影し、

フラッシュを焚いて、厳粛な儀式を壊してしまうというトラブルが

後を絶たないのです。葬儀の撮影に慣れたプロのカメラマンは

式典中の写真を撮るタイミングを心得ており、最低限度の撮影しか

しませんが、素人の方はやみくもに撮影される方がいらしゃるのです。

フューネでは葬儀中の

写真撮影は原則ご遠慮頂いています

例外は喪主が写真が必要と思った時と、喪主が撮影を許可した時のみ

です。絶対に喪主の許しなしで撮影をすることはいけません。




特に悲しみ泣き崩れているところを撮影されるのは嫌なものです。

こうしたことを配慮する必要が葬儀に写真にはあるのです。

さらに、お亡くなりの方の死に顔を撮影されるのはもっと嫌がります。

プロのカメラマンでもわざと死に顔が写らないように配慮して撮影して

います。残念ながら生前にお元気であった頃とは違う顔をしているの

が現実であり、祭壇に遺影写真を飾っている以上、公式は遺影が

死に顔です。ですから、お亡くなりになられた方にカメラを向けるのは

タブーなのです。



誰でも簡単に撮影できる昨今だからこそ、撮影のマナーはみんなが

守っていきたいものですね。















  

Posted by フューネ三浦 at 08:28 │お葬式の知識

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2015年01月03日

300人の人脈

人間は誰でも300人の人脈を持つと言われています。

子供の頃のからの同級生や職場の同僚や仕事上の関係者、

ご近所の皆様や趣味などのサークル活動等々・・・

どんな人でも最低300人との人繋がりがあり、また人が人をさらに

繋げていくのです。社長の人脈というのは300人では到底少なすぎで

最低1000人はいなければ社長として失格だと言われます。それだけ

社会的に影響を与える人物が多いということを理解しておかなければ

いけないのです。



ところで、最近は300人の人脈があるとは到底思えないようなお葬式

が多くなりました。昔から生まれつき体に不自由があり、学校にも

行けず若くして亡くなる方や生まれてまもない赤ちゃんのお葬式は

家族とせいぜい親戚縁者くらいの人の縁しかないのですから、

お葬式もひっそりと身内だけでというのが定番です。

本来はそのような訳ありの方のお葬式しか家族葬ということは

なかったのですが、家族だけでお葬式を行うという名目の中で、

人の縁を無視したお葬式の運営がいつしか定番になってきています。

確かに90歳を超えてくると人の縁と言っても学生時代の同級生も

もはやこの世にいないし、仕事を引退して30年以上経っていれば、

昔の仲間がお葬式に参列することはほとんどありません。

さらに、地元から離れ介護施設に入所していればなおさらでしょう。

結果的に家族だけの家族葬になるケースというのはこのように

大往生と呼んでも良いような超高齢の方のお葬式にはよくあること

なのです。超高齢化社会の中でこのようなケースは本当に増えて

います。しかしながら、100歳近い方でもその人が人間である限り、

その人の人脈はあるのです。

家族葬で家族だけで行う中で、例えば、長年お世話になった老人

施設の職員の皆様とかは立派な人脈です。いくら家族葬だからと

いってそのような人の弔問さえも拒否をしてしまうのは私は

行き過ぎた家族葬だと思うのです。



いわゆる現役世代の皆様がお亡くなりの時に家族葬で行うのは

やはり、お勧めできません。お亡くなりになられた最低300人の

人の繋がりの人脈が絶対に家族葬で行なうことを邪魔するのです。

人は一人では絶対に生きて行くことができません。

その為に人脈という生きて行く為に必要な宝物が自分を守って

くれるのです。

















  

Posted by フューネ三浦 at 08:56 │日々いろいろ

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2015年01月01日

2015年 あけましておめでとうございます。




みなさま、あけましておめでとうございます。

本年も「感動葬儀。」ブログを宜しくお願いします。

今年も葬儀に関連する情報を中心に話題を提供できたらと

考えています。



今年はひつじ年。

原点に還り、生まれ変わった気持ちで突き進んでいく

一年にしたいと思っています。

今年もよろしくお願い申し上げます。





  

Posted by フューネ三浦 at 11:28 │日々いろいろ

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