2015年01月09日

世の中を賑わす数々のニュースや事件。

政治家のスキャンダルや企業の隠蔽問題に限らず、共通する

キーワードは「嘘」なのです。

「嘘つきはどろぼうのはじまり」

ということわざがありますが、泥棒に限らず、誰もが大なり小なり

ついているのが嘘なのです。

今まで生きてきて一度も嘘をついたことが無いなんて方はこの世

には存在はしないでしょう。

もちろん、人に迷惑をかけたり、貶めるような嘘は絶対にいけません。

しかし、「嘘も方便」というようにひとを幸せにする嘘は

悲しい現実の中では必要でしょう。



葬儀の現場においてよく目にするお客様の懺悔の中では正しい

病名を告げなかったという後悔があります。本当は「ガン」なのに

本人に直接伝えなかったと本人の「死」を目の前にして後悔をして

いるのです。愛情が引き起こしたこの嘘は本当に本人にとって幸せ

なのか私にもわかりません。ただ、以前と比べて病気を隠すという

嘘は減っているのです。




お客様から私たち葬儀社に依頼をされる嘘の協力は死因のことです。

自ら命を絶たれるいわゆる「自殺」というお亡くなりの場合ではしばし

ご遺族様から死因を隠したい。できれば「心不全」ということにして

いただけないかというお願いをされます。突然の死を迎えただけでも

悲痛なのに、死因を隠さなければならないという感情。

これもお亡くなりになられた方への愛情なのでしょう。

結果的に外部からのお客様のお問い合わせに私たちは嘘をつかなければ

なりません。故人の尊厳を守る為には必要な嘘なのです。








  

Posted by フューネ三浦 at 08:26 │フューネ(会社)のこと

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