2014年10月19日

本籍とは

本籍とは一言で説明すると戸籍の所在場所です。

日本の現行戸籍制度において、戸籍に記載される人が任意に定める、

日本国内のいずれかの場所のことなのです。

本籍は現住所とは無関係に日本国内の地番があるところであれば、

戸籍に記載される人が任意に定めることができます。

つまりどこでもかまわないのです。

どこでもかまわないのですから、結果的に1か所の土地に何人かの

本籍が置かれることもあります。

日本で最も本籍にしている人が多い地番は

東京都千代田区千代田1-1-1

皇居の住所なのです。

他に人気の住所地は「富士山山頂」「 国会議事堂」

「首相官邸」「東京スカイツリー」

「甲子園球場」
などに本籍を置く人が多いのだとか。

とにかく、本籍地は自分は何者なのかを立証する書類の置き場所が

本籍なのです。



さて、本籍は現住所とは違い日常の生活の中でさほど、意識する

ことはありません。その為、自分自身の本籍がどこにあるのか

が解っていない方は非常に多いのです。

特に引っ越しを繰り返している方だとどこに本籍を置いてきたか

解らなくなってしまったり、何十年も前に以前の住んでいた場所に

本籍が残っていたりするものです。

人が亡くなると戸籍を抹消する必要があります。

厳密にいうと戸籍は抹消ということでなく、「死んだ」という事実を

書き加えることが多いのです。なぜならば戸籍は家族単位で

登録されており、その家族(親族)が残っている限りは残して

おかなければなりません。そうしないと自分の子孫たちが自分は

どこから来たのか、何者なのかが解らなくなるのです。




葬儀の打ち合わせの際には必ず、お亡くなりの方の本籍地を

ご遺族の皆様にお伺いします。前述すた理由で即答を出来る

方のほうが少なく、調べて貰うことになるのですが、以前であれば

「運転免許証に記載がありますよ」

とアドバイスをすれば良かったのですが、今は記載がありません。

これは結構不便なことなのです。

ご遺族の皆様は時として親戚縁者の皆様に聞くのですが、それでも

解らないこともあり、そのような時は現住所のある役所に出向いて

調べて貰うしかありません。

いざという時に慌てないように、現住所同様に本籍地を子や孫にも

情報を共有しておくことはとても大切なことです。