2014年08月06日

ポケベルと公衆電話

今から約20年前、携帯電話がまだまだ普及していなかった頃、

ポケットベル(ポケベル)が爆発的にヒットしていたことを覚えて

いるでしょうか。その当時、私は20歳前後の学生であり、

高校を卒業してすぐポケベルを購入し、当時、数字のみの

メッセージを送れる機能しかなかったポケベルで

0840(おはよー)・0906(遅れる)・114106(あいしてる)という

メッセージを送っていました。

私の世代は若いころの懐かしい思い出ですが、平成生まれの

今の若者たちにはまず「ポケットベルとは?」というところから

解説しなければいけない理解度です。彼らが物心ついた時には

すでに携帯電話が普及しており、そもそもポケベルの存在価値は

無くなってしまってしまっていたのです。




今ではほとんど使っていないポケベルですが、当時は大変貴重な

道具でした。ポケットベルは通称名であって正式は

「無線呼び出し」という名前です。その名の通り無線で

小型受信機に合図を送るシステムは携帯電話を持っていなかった頃に

外にいる人と連絡をとるにはこの方法が一番便利でした。

葬儀社にとってもポケベルは必須のアイテムでした。

本社事務所からお客様のところに行っている営業員に連絡を取る

時に使用するばかりでなく、昼夜を問わず、突然発生する葬儀の依頼に

対し、待機している社員を呼び出すのに絶対に必要な機能でした。

ポケベルがあったおかげで葬儀社の社員はいつ来るかわからない仕事

を事務所で待つことなく、自由に外で待っていることができたのです。




ポケベルを受信した人のやることは皆共通していました。

「電話を探すこと」

すなわち、公衆電話を探すことでした。

幸い当時は公衆電話は町中に溢れていましたので、簡単に見つける

ことが出来ましたが、急いでいる時に限って電話待ちの行列があったり

してイライラしていたものでした。



現代は人と連絡を取るときに音声である電話さえもあまり使わなく

なっています。メール・ツイッター・Facebook・LINEなど

が連絡の主流であり、これらのおかげで相手の都合も関係なく、

連絡が取れることはとても便利です。しかしながら、ポケベルで

メッセ-ジを受信して返信をするのに公衆電話にダッシュしていた頃の

時間の流れのほうが好きです。

電車に乗っていても会議中でもすぐに返信出来てしまう今は少々時間の

流れが速すぎるように感じるのです。














  

Posted by フューネ三浦 at 09:03 │日々いろいろ

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