2014年07月03日

食べたかったもの

フューネでは祭壇に故人の好きだった好物をお供えする「献供」

を実施しています。

また、カメヤマローソクさんから発売されている

故人の好物シリーズと呼ばれるキャンドルは本物そっくりの

出来であり、祭壇やご自宅の仏壇にお供えをするのに人気な一品です。

 

 




通夜の夜に故人の好物を食べながら、故人を偲ぶ「喰い別れ」

いう儀式もフューネでは行っています。生前、お亡くなりの方が

好きだった食べ物には近親・有縁の皆様にとっては懐かしい、楽しい

思い出の一コマであり、葬儀を含め冠婚葬祭には「食」の占める

重要性は計りしれないものがあります。



最近、祭壇にお供えするものは単に「好物」から「食べたかったもの」

をお供えすることの提案をすることの重要性を感じています。

長い闘病生活に果てに死を迎えた方にとって、健康の時に普段

食べていた何気ないものが「食べられない」という状態になります。

長年の習慣化しているご飯とみそ汁だけの朝ごはん。

コーヒーとパンと言った、おそらく日常生活ではあたりまえの

食生活こそ、大切なものです。

「あたりまえ」のことを「あたりまえ」に行えていることは間違いなく

幸せなことなのです。




元来、お葬式とは非日常の典型ですが、非日常のお葬式に日常の

情景を思い出すものお供えや展示はいいものです。

お葬式を普段何気ない日常を演出することでその人らしさが

表現できます。お亡くなりの方にとって「食べたかったもの」は

最後のご馳走ですね。

























  

Posted by フューネ三浦 at 09:28 │お葬式の知識

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