2012年08月31日

おせっかい

最近、世の中から「おせっかい」なおじさんやおばさんというのが、

少なくなっています。

自分の事をさしおいて、他人の事に真剣になってしまう人々。

私の周りには強烈なおせっかいおばさんが複数いますので、

「おせっかい」な人々の習性は本当に良く解ります。





現在は個の時代と言われていますが、個性を尊重するあまり自分自身

の中に他人を受けいれられない方が若者を中心に多くなっています。

他人の意見に耳を傾けない人は「独断専行」型の人間になってしまいます。

昨今のお葬式では「独断専行」型の喪主様が本当に多くなって

きているのです。

お葬式では遺族の周りを取り巻いている人間関係(親族・町内・会社)

の中に必ずといっていいほど「おせっかい」な人が存在するのです。

悲しみに暮れる中で、通夜・葬儀を組み立てていかなければいけない喪主を

気遣い、助言をしなきゃとあれこれアドバイスします。

お葬式におけるこうした「おせっかい」をする人は

「口は出すけど金を出さない」

という存在であり、葬儀社にとっては時として非常にやっかいな存在です。

しかし、「おせっかい」が喪主のお葬式に対する知識不足を補い結果的に

お葬式を成功に導くことを私たちは知っています。



近年、増加の一途をたどっている「家族葬」というお葬式の形態は

「おせっかい」の介入を排除している

ともいえるのです。

悲しい時に人の心に他人がずかずかと入り込んできて

「ああだこうだと口を出されたくない」

と思う人が家族葬というお葬式の形態を好むのです。

地域の慣習や職域というコミュニティーをある程度排除できる

「家族葬」は「おせっかい」嫌いな現代人には今後も支持されていくでしょう。



しかしながら、「おせっかい」のおかげで成功を勝ち取ったり、

幸せを掴む人はたくさんいます。

「良薬は口に苦し」

「おせっかい」を受け入れる覚悟が人を成長させ、「成功」という素晴らしい

称号を勝ち取ることが出来るのですが。  

Posted by フューネ三浦 at 09:00 │お葬式の知識

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